どうしてサピエンスがここまで繁栄できたのか。どこに向かっていくのか。「サピエンス全史」を読むと理解できます。「虚構」という説明に、はっとさせられます。
オーディオブック
物語としても楽しく読める「サピエンス全史」が、12月22日からオーディオブックのラインナップに入りました。
読むのが苦手な方も楽しく聴けて、知的好奇心を満たしてくれます。
上巻
上巻は、サピエンスが、力が強いネアンデルタール人や他の生物よりも、どのようにして優位になったかが語られています。物語として魅力的に書かれていますし、論理的な考察で組み立てられているので説得力があります。
その中のキーワードが「虚構」。共同主観的といった言葉でも表してました。お金といったものに、なぜ人は価値を見出せているのか。それは、人がみんな同じ考えを共通して持っているからです。同じ想像を多くの人ができることが、他の生物との大きな違いになって、優位性を保ってきました。
この辺りは、価値について自分自身で考えていたことと近いものがあり、非常に納得できました。世の中のほとんどのものは、価値がない。でも、そんなものに価値を見出せる人間は素晴らしい。そんなふうに結論付けていました。虚構という説明を聞いて、しっくりきました。
人権も虚構として説明があります。言われてみれば、そうですが、なかなか理解するのは難しいです。その中に、アメリカ独立宣言を生物学的に言い直すものがありましたが、なかなか衝撃的です。
下巻
下巻は、1月下旬にオーディオブックになる予定とのことです。