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「ツナグ」辻村深月 感想/読後感の余韻がすごい! 心を揺さぶられてみませんか?

辻村深月さんの作品は、私にとって、あたりとなることが多いです。

登場人物の感情が激しく揺れる作品が多いのがその要因だと思います。感情の揺れが、私をその人物に引きつけ、気が付くと感情移入し、物語に入り込ませてくれます。そこに心地よさを感じています。

そんな辻村さんの作品で一番のお勧めは、なんといっても「ツナグ」です。私のなかでは断トツです。私の感情も揺れまくりました。

映画化もされましたが、あまりにもキャスティングがイメージ通りだったので、即、見に行きました。映画も良いですね。

 ストーリー

死者に一度だけ会えるという設定です。強い思いをもった依頼人が、仲介役の主人公を通して、望んだ相手と会います。この状況で、感情が揺れないわけがありません。夢中で読み進められます。

依頼人ごとに話が完結する連作短編の形で進んでいきます。隙間時間に1話ずつ読めるので、忙しい人にも向いていますね。

全部で5話おさめられてます。その中でお勧めの2つにふれたいと思います。

 

待ち人の心得

プロポーズした相手が失踪し、待ち続ける男性の話です。話が進む中で、女性の謎もだんだんと明らかになっていきます。彼女は、亡くなっているのか、それとも生きているのか。そんな複雑な男性の心情にすごく共感できます。そして、彼女から語られる真実には、もう泣きそうになります。すごくあったかい気分になれました。

映画では、桐谷美玲さんが演じています。少々ぶっ飛んでいる感じがイメージにピッタリです。声や話し方なんか特にマッチしてます。小説と比べてみると面白いですよ。

 

親友の心得

この話が一番好きです。

女子高生の親友2人の話です。女子高生の1人 嵐は、親友に対して複雑な感情を抱くようになっていきます。そんな中で事件が起きます。その後の行動は実に人間らしいのですが、それが最後に繋がってしまいます。

そして、ラスト。感情の揺れ幅MAXです。なんとも言えない気持ちになります。もう、強烈に後を引きずる読後感でした。

映画では、嵐を橋本愛さんが演じており、見事にマッチしています。最後のシーンをどう演じるのか、見る前から想像してぞくぞくしていました。映画でラストのシーンを見ると、思った通りぐっときました。橋本愛さん、すごいですね。

 

最後に

読み終わると、しばらく後を引きずるような感覚が残りました。感情の揺れが大きくて、おさまるのに時間がかかったんでしょうね。

「ツナグ」を読んで、余韻にしばらく浸ってみませんか。