本と節約とわたし

本と節約の情報を綴ってます

大きな流れを読むのが面白い!森博嗣作品

読書を始めたときに、多く読んだ作家が3人いました。宮部みゆきさん、京極夏彦さん、そして、森博嗣さんです。

徐々に他の作家の方の本も読むようになり、森博嗣さんの作品は15作読んだところで止まっていました。

それから十数年経った2014年、武井咲さん、綾野剛さん出演で森博嗣さん原作の「すべてがFになる」がドラマ化されたではありませんか。あまりのなつかしさに、つい見てしまいました。これが、ことのほか面白い。本の続きも気になって、止まっていたところから既刊本を読みました。

最初読んだときは気が付かなかったが、シリーズが大きな流れでつながっているんですね。そのつながりを理解して読むようになると、俄然、面白くなりました。1冊ごとに、大きな流れに動きがでます。その動きが気になって、既刊本を一気に読んでしまいました。

それでは、シリーズを見ていきましょう。

最初は、こちら、

S&Mシリーズ

全10冊です。

1作目は、ドラマのタイトルにもなった、「すべてがFになる」

森博嗣さんのデビュー作品ですね。最初の構成では、本作は5作目で、2作目が1作目だったとのことです。そんなこともあり、ドラマでは、2作目を1話にもってきてますね。

大学の准教授 犀川創平と、女子大生 西之園萌絵が謎を解いていくミステリィです。でも、謎解きよりも2人の掛け合いや価値観の方が読んでて面白いですね。

そして、天才プログラマー 真賀田四季が登場します。シリーズ全体の大きな流れの中心的存在です。彼女の考えは、斬新です。 

続いてのシリーズは、

Vシリーズ

全10冊です。

元旧家の令嬢 瀬在丸紅子 と 探偵の保呂草潤平 を中心としたストーリーです。保呂草の怪しい感じが、どこか憎めない感じでいいですね。基本は事件が起きて、その謎を解いていくというスタイルで話が展開していきます。ただ、こちらも登場人物の会話や考えを読む方が面白いです。お気に入りのキャラクターは、香具山紫子。コミカルなところが良いですね。

Vシリーズが、S&Mシリーズとどう繋がっているのか。それは、10冊目の最後を読むと分かります。それも、明確に示されるわけでなく、間接的に分かるような書き方になっています。しばらく考えて、そういう繋がりねと分かった後、だから、1冊目にああいう書き方にしていたのかと思い至りますが、さすがにそんなこと気が付きません。

続いては、

Gシリーズ と Xシリーズ

2つのシリーズがリンクしながら進んでいきます。

Gシリーズは、2017年9月時点で10冊刊行されてます。あと、2冊で完結予定とのことです。

 

Xシリーズは、全6冊です。

S&Mシリーズとのつながりは分かりやすいですが、Vシリーズとのつながりは難易度が高いです。つながりを見つけるのも楽しみの1つですね。

本シリーズでは、一番気に入っている加部谷恵美が登場します。言動が読んでいて楽しいですし、内面も複雑で面白いです。ずっと出続けてくれるといいのですが。

シリーズのつながりを分かりやすくするには、

四季シリーズ および 短編集

を読むといいです。

四季シリーズは、真賀田四季の視点で、全体のシリーズにまたがって話が進みます。新たなつながりも分かってますます楽しくなります。天才の中ではすべてが計算されてますね。

 

短編集は、シリーズのサイドストーリーが載ってます。間が埋まっていくようで楽しいです。

 

そして、現在の最新シリーズは、

Wシリーズ

2017年9月時点で、6冊刊行されています。4か月に1冊のペースで出版されてますね。

近未来の話です。近い将来いかにもありそうな世界が描かれてます。世の中のトレンドや進化を見ているとありそうで怖いです。そんな世界が来てほしくないような来てほしいようなそんな感じです。

研究者ハギリを中心に話が展開していきます。特徴的なのは、ウォーカロンと呼ばれる人工細胞で作られた生命体が登場します。人間とウォーカロンとの違いは何か。そんな哲学的なことも考えさせられます。

本シリーズも真賀田四季が深くかかわっています。彼女はいったいどこに。気になるところです。

1冊ごとに大きな流れに進展がありそこが一番楽しみな点です。最後の数ページを読むとそれが分かるようになっています。1冊のストーリーよりも、全体の中でどこまで進むのかが楽しみで、最後のページが近付くとわくわくします。

他には、

M&R シリーズ

全3冊があります。

SF的なお話です。最初読んだときは、他とどう繋がっているか分かりませんでしたが、Gシリーズの χ(カイ)の悲劇、Wシリーズでつながりが分かります。これにも繋がるのかと驚きました。

最後に

1つの世界観を長い時間軸で読むと楽しさが増します。森博嗣作品の大きな流れを読んでみませんか。お勧めです。