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「騙し絵の牙」塩田武士 感想/スリリングな展開に興奮


表紙を見て、これは何だ? なぜ、大泉洋氏!と頭の中が、はてなマークでいっぱいになると共に、非常に興味を引かれました。これは読むしかないと。

実際読んでみると、これが面白い。雑誌編集長が、周りに翻弄されながらも奮闘する様が描かれてます。本好きにはたまらない要素がふんだんに入っていて、物語の世界にのめり込んでしまいました。出版業界や作家業に興味がある人は、より楽しめる内容だと思います。

主人公の前には、次から次へと難題が立ちはだかります。上司、同僚、部下、家族と、これでもかと重なります。どんな戦略で克服するのか、はたまた、いかにかわすのか。飄々とした立ち居振る舞いでうまく立ち回ったかと思うと、複雑な内面ものぞかせ共感できました。

物語はラストに向けてスピードアップしていきます。スリリングな展開に一気に読み進めました。難しい今という時代にどう立ち向かうのか。自身の立場とも重ね合わせ、後悔しないように今何をすべきかと、ふと、そんなことも思いました。

一気にラストまでいくと、ゆったりと最後の結末が告げられます。クールダウンしながら読了しました。人間、複雑にできています。

気になる大泉洋氏の関わりですが、それは、読んでみてのお楽しみです。彼の関りも本小説の魅力です。

秋の夜長に楽しく読書をしてみませんか。お勧めの1冊です。